2013年9月14日土曜日

「辺境・近境 村上春樹」読了


辺境・近境 村上春樹 新潮文庫」読了.

ハードさと面白さを兼ね備えた旅行記.

「メキシコ大旅行」と「ノモンハンの鉄の墓場」はハードだった.歴史的な背景の説明もあって,”へぇ~そう なんだ”って感じで,ちょっとした勉強にもなった.

「ノモンハンの鉄の墓場」は「ねじまき鳥クロニクル」のノモンハンに関する文章を思い起こしてくれる.比べながら読んでみたい.
「讃岐・超ディープうどん紀行」を読むと香川県にうどんを食べに行きたくなった.「中村うどん」には行ってみたい.「神戸まで歩く」を今読むと東日本大震災とだぶる.

結構むちゃな旅をしているけど,きっかけもいい加減だったりするけど,さすが小説家,面白おかしく,そして,ハラハラドキドキさせ,ときにはいろいろと考えさせてくれる.
あっという間に読めて,面白かった.

2013年9月11日水曜日

「20歳からの人生の考え方 外山滋比古」読了


20歳からの人生の考え方  外山滋比古 海竜社」読了.


「考える」と言うことを人生のいろんな場面を挙げて,著者の経験などを交えて具体的に説明している.

「人生について」,「世の中について」,「生活の中で」,「人の心について」,「考えること」に関する著者の考えが展開されている.

もちろん,これまでの著作がベースになっていて,加筆,改良されて,今読んでも十分に参考になる.

それにしても,90になろうとする年で本が書けるなんて素晴らしい.

2013年9月7日土曜日

「雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行― 村上春樹」読了

雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行― 村上春樹 新潮文庫」読了.


村上春樹,カメラの松村,編集のOの三人で旅したギリシャのアトス半島と,その後カメラマンの松村と村上が旅したトルコの記録・日誌である.

「シドニー!」も読んだけど,村上春樹って硬派なんだよね.

ギリシャ・トルコの旅はお笑い芸人の罰ゲームの様相だよ.

「世界の果てまでイッテQ!」なんて目じゃないよ.やっぱりTVは台本があって,安全をある程度確保した旅って感じ.でも,村上春樹の旅はそんなの超えたところのものだよ.

そこらへんの旅行ガイドより面白く,わくわく,どきどきする.旅行ガイドはもっと面白くしろよって村上春樹が言っているような感じ.つまらない旅行ガイドなら,おれが面白いの書いてやるよってか.


2013年9月3日火曜日

「シドニー! ワラビー熱血篇 村上春樹」読了


シドニー! ワラビー熱血篇 村上春樹 文春文庫」読了.

大きく3章で構成されている.

最初のシドニー日誌は女子マラソンで始まり野球,ホッケー,サッカー,ハンドボールで最後は男子マラソン,閉会式である.

途中途中にオーストラリアの歴史に関する村上春樹の個人的な感想・考えが書かれていて結構面白く読めた.

マラソン・陸上,野球は好きなようで(ヤクルトスワローズのファンだ)記述が細部にわたっている.

オリンピックは退屈と言っているわりに,競技は楽しんで観戦しているのが伝わってくる.シドニー日誌の終わりにオリンピックに関する私見に退屈な理由がちらりとのぞける.

このあとに「徳島」,「ニューヨーク」というタイトルの章が続くのが不思議だったが,読んで納得.

「徳島」では男子マラソンで棄権した犬伏のインタビューがある.「ニューヨーク」では,当時まだ現役でこのシドニーオリンピックを目指していた有森がオリンピックの後に走ったニューヨークシティーマラソンの翌日のインタビューが書かれている.この2つのインタビューで村上春樹のオリンピック観が結ばれている.

平和の祭典オリンピックも民族問題や参加する選手,参加できなかった選手の心の内なるドラマがあって,華やかだけではないことが改めてわかる.


2020年のオリンピック開催地が今週末9/7に決まるけど...

どこに決まるのかな?

東京かな? ....




2013年9月1日日曜日

2014年のほぼ日手帳

今日、9/1はほぼ日手帳の発売日。

早速ロフトに買いに行ってきた。

来年,2014年は明るい茶色とオレンジのほぼ日手帳に決定。

カズンを買うかどうかは思案中。